デッドストック工務店

DEAD STOCKS NEVER DIE

北九州市小倉「船場広場」のジオデシック・ドーム

約 3 分

DEAD STOCKS NEVER DIE

「ゴミも磨けば光るよね♪」を合言葉に、産業廃棄物やありもので空間をつくる建築ユニット。
全国各地の工務店や職人、デザイナーやアーティストにより、不定期にて構成される幻の工務店。

デッドストック工務店では、建材として「ゴミ」を使う。
あえてちょっとワルぶって「ゴミ」とは表現しているが、ただのゴミが欲しいわけではない。

一番の欲しいのは、もう自分たちでは使わないけど、思い入れがあるから捨て難く、誰かに使ってもらいたという物語を持つ物だ。

そういう意味では、今回の舞台となった船場広場は、まさにそんな物語を持つ場所。

この場所は、地域のデパートや商店街に囲まれ、まっすぐ歩いてくと小倉城と北九州の行政の中心部がある、まさに小倉の一等地と言える場所。そこは「旧小倉ホテル」があり、格式のあるホテルとして結婚式や様々な集まりに使われ、多く市民の記憶に残る場所だった。2001年に廃業し、その後マンションなどの計画がでていたが、実現化せず、建物が残ったまま18年の歳月が経っていた。

しかし、「ここをそのままにしているのはもったいないのではないか?」と地域の声が大きくなり、民間企業の所有地であるにも関わらず市が所有会社と協議を重ね、建物を解体することなる。

さあ、この場所をどう活用するのか?
市と小倉のまちづくりを牽引してきた九州家守舎の出した結論は、「広場」をつくること。

まちは大きくなると、居場所がない。
カフェやお店に入ればいいのだが、ちょっと休みたい、ちょっと人と待ち合わせをしたい、そんな時に「居ていい場所」が少ないのだ。
そして広場に立ち入りたくなり、日陰をつくるものとして、ジオディックドームが置かれることが考えられた。

そこが人々にとってまた1つ楽しい場所になってもらいたい。そんな場所をつくるなら、楽しんでつくってくれる人に任せたい。そうしてデッドストック工務店が呼ばれドームの制作を行った。

今後船場広場は、多くの意見やプレッシャーを抱えつつも、また新しい市民の憩いの場になるだろう。
そして何より我々にとっても、小倉に「居ていい場所」となった。

呼んでくださった、北九州家守舎の 遠矢 弘毅 さん、ありがとうございました!

7月20日(土)・21日(日)からオープニングイベントが開催されます。
住所は北九州市小倉北区船場町3-10です。
ぜひ、遊びに行ってください!

メンバー
高藤 宏夫 松本 憲 福留 敦巳 鈴木裕矢

一緒につくってくれた仲間たち
東郷 哲史 Kota Omori 徳永 美千代 徳永ひろき

北九州市
金岡健

九州家守舎
遠矢 弘毅 清原 裕也

そして関わってくださった北九州の方々

さらに小倉のディープな夜をありがとうございます!
田村 晟一朗

photo&text : 鈴木裕矢

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